昨日のニュースで、藤ノ木古墳(6世紀後半)の石室特別公開があることを知り行ってきました。

8 時ちょっと前に家を出て、到着が20分後でした。

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あいにくの雨が降りそうな曇天で、見学者の出足が鈍いようで一番乗りでした。

町職員とボランティア高校生が多くいて拍子抜けしました。

この椅子に順番待ちで並びます。

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定刻の9時になりましたが、見学者はたったの9名でした。

最初に小城斑鳩町長の開催挨拶で始まりました。

この一般公開は毎年春と秋に行われていて、今年の春は天候に恵まれて1000名以上が訪れて

付近は長蛇の列だったそうです。

自分の次に並んでいた方は、茨城県から来られた若い男性でした。

何でも法隆寺に来られたそうで、ネットでこの開催を知ったそうです。

この町長さんは気さくな方で、石室から出てきてしばらく自分と会話してました。

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見学を終えてから撮りました。

石室は天井が高くてなかなか立派なものでした。

不思議に思ったのは、広い石室の奥に石棺が横向きに置かれていたこと。

全体を朱色に塗られていた痕跡も見られました。

石室奥の壁の向こう側からも装身具が出てきたそうです。

失敗:IC レコーダの持参を忘れたので、石室内での解説が録れなかったこと。

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帰りに斑鳩文化財センターで開催中の斑鳩 藤ノ木古墳の装身具展を観てきました。

日頃は、装身具のレプリカが展示されていて無料で入れますが、11/30 までは

橿原考古学研究所で収蔵保管されている本物が展示中で300円必要です。

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石棺は、このように朱色が塗られていたそうです。

石棺の蓋を開ける時、ロープを掛ける4つの突起は経年変化が考えられるので、

蓋を少し浮かせて鉄板でまわりを囲むようにして持ち上げたそうです。

未盗掘の石棺には、男子2体と多くの装身具が出てきて当時は大変だったことが思い出されます。

中でも、近銅製の鞍金具はすばらしいものです。

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展示室の入り口です。ガイドさんが付き添って説明して下さりました。

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これはレプリカ展示です。

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特別公開は明日11/2 も9 時から開催されます。

数年前、古墳近くのご老人に聞いたことがあります。

発掘調査前の古墳は田圃の中にあり、墳丘には柿の木が生えていたそうです。

子供たちは墳丘に上がって遊んでいて、とても古墳だとは思わなかったそうです。

だから未盗掘だったのかも知れません。

藤ノ木古墳1

藤ノ木古墳2

藤ノ木古墳3

藤ノ木古墳4

藤ノ木古墳5

藤ノ木古墳6


天皇皇后両陛下が奈良に来られます。

11/17 午後、天理市文化センター(国道169号線沿い市立図書館がある建物)訪問とのことです。

市の発表

大神神社から奈良県立美術館(大古事記展開催中)に向かわれる途中、御会食のために

立ち寄られるそうです。

10時頃から16時半頃まで国道169号線が交通規制されます。